草の根・人間の安全保障無償資金協力「ダナン市総合病院におけるベッドサイドモニター整備計画」による機材の引渡し

令和7年4月11日
 4月10日、森総領事は、令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として実施した、ダナン市総合病院の集中治療ユニット(ICU)に対するベッドサイドモニター10台の引渡式に出席しました。式典には、病院側を代表してレー・ドゥック・ニャン・ダナン市総合病院院長が出席したほか、ダナン市側からヴォ・トゥ・トゥン保健副局長等が出席しました。

 本事業によって、これまで看護師による触診や目視での観察を余儀なくされていた入院中の患者に対し、ベッドサイドモニターによる恒常的な容態把握が可能になります。また、これに伴い、医師や看護師の負担も軽減され、より質の高い医療サービスが提供されることが期待されます。ダナン市総合病院はベトナム中部における中核的な病院であり、本事業は日本とベトナムとの間の包括的戦略的パートナーシップを保健医療分野で具体化する意義もあります。

 式典では、森総領事から、今回供与される医療機材を活用し、ダナン総合病院が益々発展することを期待する旨述べました。

【参考】草の根・人間の安全保障無償資金協力
 人間の安全保障の理念を踏まえて、開発途上地域の住民生活に根ざす比較的小規模な開発事業を実施する団体に対して資金の供与を行う協力です。保健・医療、教育、水・衛生、災害対策などの分野が対象となります。